私は関東地方に住んでいるのですか、今日は季節はずれの粉雪に遭遇しました
今日はお休みで、久しぶりに電車に乗っていました
電車に乗るとちょうど一人分座席が空いていて、私は ラッキー と思いながら座っていました
目的地までしばらく距離があるので、目を閉じてウトウトしていると、隣からなにやら音が聞こえてきました
ボリボリ、ボリボリ という音がしています
何の音だろう と思って隣を見てみると20代後半とおぼわしき青年が一心不乱に首や腕を掻きむしっています
乾燥肌なのでしょう そして、彼が一心不乱に掻きむしっているその腕からは、彼の白い皮膚がヒラヒラとこぼれ落ちています その舞い降りた皮膚は電車に差し込んでいる日差しが反射して、ある種の輝きを放ちながら彼の太ももにうっすらと降り積もっています
私は まるで粉雪だな
と、思った瞬間、自分の目を疑いました
彼に隣接している私の太ももにも、少量ですが彼の皮膚が舞い落ちています
粉雪、ねえ、心まで白く染められたなら、隣の人に積もらせれることができたのかい
私は静かに電車を降り、世界の滅亡を願いました🌊🌊🌊